話を聞いた人:オーナーの菅田美嘉(かんた みか)さん
菅田さんはご両親と共に桃の果樹園や野菜畑で農作物を育てています。
元々はご両親が管理していた農場を、現在は菅田さんが中心となって管理し、ご両親にサポートしてもらっています。かんたファームの農作物は、畑に併設している直売所や、道の駅ふくしまで手に入れることができます。桃は北海道や神奈川県でも販売しています。
農園の特徴とアピールポイント
特徴1:少量多品目の果物や野菜を育てている
かんたファームでは桃以外にも、少量ずつ多品目の果物や野菜を育てています。樹木が1本だけ、この区画だけ、といった形で家庭菜園のように少しずつ多様な品目・品種を育てているのが特徴で、ブルーベリー、洋ナシ(ルレクチェ)、いちじく、ソルダム、プルーン、あんず、こんにゃく、アーティーチョーク、ロマネスコなど多種多様。その日に収穫した新鮮な果実や野菜を、畑に隣接している直売所や道の駅ふくしまで販売しています。
特徴2:SNSで積極的に情報を発信
かんたファームではFacebookやインスタグラムなどで積極的に情報発信をしています。野菜や果物の生育状況をお伝えし、当日に直売所で買える商品をお知らせしたり、イベントの告知をしたり、人手が足りないときにはボランティアの募集も呼びかけたりもします。
「落ち葉を集めてたい肥作りをします」「ひまわりの種まきをします」「キャンプの薪割り手伝ってください」「雪かきボランティア急募!」などとボランティアの募集をSNSで呼びかけると、5~6人すぐに集まってくれるそう。多いときは30人位集まってもらえることも。ボランティアに来てくださった方たちへは、野菜をおすそ分けしたり、BBQを一緒にしたりして、交流も楽しんでいます。
イベントや産直のお店では、SNSを見て来てくれた方から「菅田さんですよね!」と声をかけられることもしばしば。まるで農業界のインフルエンサーですね。
霜、ひょうなどの自然災害についてどう感じているか
かんたファームでは、2022年6月に降ったひょうによって、果樹園と農場の8割が被害に遭ってしまいました。
「農園全体、まんべんなくひょうにやられてしまいました。傷がついてしまってもったいないですね。傷ついたものは加工品にするか、値下げして販売するか、色々と模索しています。このところ毎年のように水害、せん孔病、霜の被害があり、今年はひょう。農家泣かせで困ってしまいます」と菅田さん。
この仕事のやりがい
菅田さんは、「農作物は、がんばったらがんばっただけ美味しくなります。逆に、さぼったらさぼっただけ味が落ちます。だから、どれだけ手間ひま惜しまずに手をかけられるか、愛情を込められるかが大事です」と話します。
また、菅田さんは「農業を通して人と人とが繋がれることがとても嬉しい」と言います。菅田さんの会社名は「ライフロープ」。直訳すると「命綱」ですが、菅田さんは「生活のつながり」という意味を込めて命名したそうです。
ボランティアさんたちの多くは菅田さんが声をかけたのではなく、友人が友人を呼び、紹介だけでたくさんの人とつながってきました。困った時にSNSで呼びかければ、誰かがすぐに駆けつけてくれます。これぞまさに「生活のつながり」。「ライフロープ」という名前がぴったりだなと菅田さんは感じています。
軽トラ市でのおすすめ商品と、来る方へのメッセージ
軽トラ市のメイン商品は、桃と、その日に獲れた各種夏野菜、加工品の「おおざそうピクルス」です。
「おおざそうピクルス」は近くにある「道の駅ふくしま」で販売中ですが、納品が追いつかないほどの人気商品です。全8種類あり、季節によってラインナップが少しずつ変わります。一番人気はサツマイモのピクルス。ポリポリした食感でバニラ風味、スイーツ感覚で楽しめるそう。
菅田さんからメッセージ
「全部で30種類以上、朝どりの桃やカラフルな野菜を揃えてお待ちしています。珍しい野菜はおすすめの食べ方もお伝えできますので、ぜひ声をかけてくださいね。」
かんたファーム
住所:福島県福島市大笹生字北綱島40-15
電話:090-7064-9903
FAX:024-558-3335
メイン商品:桃、夏野菜、加工品(ピクルス)