福島駅前 軽トラ市

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アイデア溢れる商品で地域の農産物の魅力を伝える

さとう果樹園株式会社

福島市飯坂町で果樹園を営む「さとう果樹園株式会社」の佐藤真樹さん。リンゴをはじめ、地域の環境を活かした農産物を生産しています。「自分たちの作る農産物をより多くの人に知ってもらいたい」と仲間とともに加工品の生産・開発にも力を入れています。

INTERVIEW

話を聞いた人:さとう果樹園株式会社 代表取締役 佐藤真樹さん

飯坂で50年、親子三代に渡り受け継がれる果物作り

飯坂町は昔から果樹栽培が盛んなエリア。中でも中野地区は標高が高く、昼と夜の寒暖差が大きいため、甘みが強い良質な果物が育つと言われています。この地で50年、三代に渡り果樹農家を営む「さとう果樹園株式会社」。代表の佐藤真樹(まさき)さんは、父親から経営を引き継ぎ、今年で5年目になりました。約2町歩(2ヘクタール)の広さの敷地で、りんご、もも、ラ・フランスを栽培しています。

元々は別の仕事をしていたという佐藤さん。「収穫シーズンの他、年間を通してやることがたくさん。特に選剪定作業は元に戻せないので気を使います。剪定の良し悪しで、収穫量や味が違うので、父親の姿を見ながら日々勉強しています」と話してくれました。

鮮度を保ち、いつまでもシャキシャキの美味しいりんご

メインで栽培しているのは、りんご。主な品種としてサンふじを育てています。11月中旬から12月末までに収穫したりんごに”スマートフレッシュ”と呼ばれるガス処理を施し、冷蔵庫で保管することで鮮度を長く保つことができます。冬が旬のりんご。何も処理しなければすぐに鮮度が落ち、味がぼやけてしまいますが、この処理をすると、初夏の5月くらいまで美味しさそのまま、シャキシャキ食感のフレッシュなりんごを楽しむことができるそう。タオルで磨けば、ピカピカのりんごに。より良いものをお客さんに届けるための努力を惜しみません。

独自のアイデアで新商品を開発

「愛情込めて育てた自慢の果物の美味しさを1年中味わってほしい」と、農産物を使った加工品開発にも積極的に取り組んでいる佐藤さん。素材の味を生かし、添加物なしで作るりんごジュースなど安心・安全で美味しい加工品も開発・販売しています。代表作は福島産のももと平田村産のハバネロを使ったホットソース『ももスコ』。もものフルーティな香りと辛味が味のアクセントになって、パスタやタコスなど色々な料理に使うことができます。料理好きということもあり、ももを甘いだけじゃない商品にできないかと考えて調味料に辿り着いたのだそう。その他にも、リンゴを使ったおやつ『ほそみのリンゴ』、アイスの上にトッピングして楽しむ『おうちdeりんごパフェ』など、ユニークな商品を次々に考案。春の花見山などイベントなどでも販売しています。

最近ではレモンの栽培にも挑戦し、今後はレモン農家の仲間も増やしていきたいとのこと。また、レモンを使った商品開発も検討中なのだそう。「自分の農産物で自分の好きなものを作るのがおもしろい。楽しみながらやっていきたい」と目を輝かせながら話してくれました。

これまでに販売してきた加工品の数々

これからの地域のために、自分たちで農地を守っていく

近年では温暖化の影響もあり、りんごの色が赤くならなかったり、蜜が入らない、日持ちがしないなど問題が多々あり、農家は大変な状況を強いられています。また、高齢化により、ここ飯坂エリアも農家を辞める人が増えたり、イノシシやサルなど鳥獣による被害が多く見受けられるなど、さまざまな課題を抱えています。佐藤さんは、地元の猟友会にも所属して、自分の畑だけではなく地域の農地の管理活動にも参加しています。地域や農家の問題に向き合い、楽しくエネルギーに変えていく佐藤さん。ただ、一人の力ではどうにもならないことも多いのが現状です。「自分たちや地域の畑をなんとか守っていきたい」と、一緒に活動してくれる仲間も募集しています。

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