ふくしまベリーボーイズの結成
ベリーボーイズに所属する6名は、福島市内の個人経営のいちご農家さんたち。結成のきっかけは「2022年4月オープンの道の駅ふくしまの目玉として、福島市のいちごをPRできないか」という話がはじまりでした。
2021年12月頃に、現在のベリーボーイズのメンバーと、福島市役所の道の駅ふくしま担当者、道の駅ふくしまの直売所担当者が集まり、オープンに向けてどのように福島市のいちごをPRしていくかを話し合いました。
「スーパーには置いてない、今までとは異なる形で販売できないか」
「お客様が気軽に誰かにプレゼントできる形がいいね」
「環境へも配慮したいね」
と議論を交わし、よくあるプラパックではなく茶色箱とうさぎがデザインされた箱での販売を決めました。箱のデザインやグループロゴに至るまで、ブランディングの方針も6名で話し合っています。
こうして2022年4月より、道の駅ふくしまでのいちごの販売がスタート。ベリーボーイズのみなさんは、TVやラジオなどのメディアに出演したり、県や市、道の駅ふくしまなどでのイベントに参加し、いちごのPR活動を積極的に行っています。
同じいちご農家でも農法や品種は異なりますが、ベリーボーイズのブランディングの一環として、メンバーの中だけで独自の基準を設けています。果実の見た目にもこだわり、市販のいちごよりも厳しく選果。メンバー全員が自信を持っておすすめできる、粒ぞろいのいちごを販売しています。
メンバー紹介① ごとうフルーツガーデン 後藤勝彦さん
福島市桜本で果樹園を営む後藤勝彦さん。ハウス内の環境制御に取り組み、いちご作りをしています。
「ベリーボーイズの活動では、箱のデザインなど、一人ではできない事を皆でやることで良い経験になっています。自分はあまり人前に出るタイプではないので、引っぱっていってくれるメンバーたちを心強く感じています」と振り返ります。
今後は、個人では減農薬の取り組みを進めていくと共に、ベリーボーイズのブランドも強化して販売を広げて行きたいと意欲を見せます。
■ごとうフルーツガーデン
品種:とちおとめ
買える場所:道の駅ふくしま、個人販売など
住所:福島市桜本字会沢新林5-1
電話:024-591-2133
メンバー紹介② 高橋農園 高橋正到さん
福島市岡部で農園を営む高橋正到さん。一般的に味が良いとされる土耕栽培で、土づくりにもこだわって栽培しています。
髙橋さんは、ただいちごを生産するだけではなく、ベリーボーイズの一員として福島市のいちごのPR活動に参加できていることを嬉しく思っています。
「約1年間活動してきて、ベリーボーイズの名前も地域の方たちに少しずつ浸透してきていると感じています。今後も、福島のいちごの知名度アップ、産地としてのブランド力・魅力アップに貢献していきたいです」と話してくれました。
■高橋農園
品種:とちおとめ、ゆうやけベリー(2023年9月~)
買える場所:道の駅ふくしま、個人販売、一味庵(いちご大福に使用)、駒田屋(いちご大福に使用)
住所:福島市岡部字町内16-6
電話:024-535-1783
メンバー紹介③ 農園たびと 佐藤義之さん
福島市松川町で農園を営む佐藤義之さん。誰が食べても安心安全な減農薬の美味しいいちご作りにこだわってます。2022年12月には、農園の敷地内におしゃれな直売所が完成。生のいちごや加工品のいちごバターなどを販売しています。
佐藤さんは、同世代の仲間といちごづくりができて、ベリーボーイズの活動を「やっててよかったな」と感じているそう。お互いの農法の良いところを学んだり、アドバイスをし合ったりして、メンバーで切磋琢磨しています。
「今後は福島県のオリジナルブランド「ゆうやけベリー」をベリーボーイズのみんなで育てていきたいです」と意気込みます。佐藤さんは2024年度に生産をはじめる予定です。
■農園たびと
品種:とちおとめ
買える場所:道の駅ふくしま、農園内直売所、氷屋パンプス(期間限定かき氷に使用)、二本松や福島市のケーキ屋さん(ケーキに使用)
住所:福島市松川町下川崎字鍜治屋山14
電話:024-567-6263
Instagram:https://www.instagram.com/satofarmthethird/
メンバー紹介④ みづの農園 水野圭悟さん
福島市本内で農園を営む水野圭悟さん。水野さんは元お笑い芸人で、広報兼デザイン担当。芸人時代にデザイン周りも全て自分でやっていた時の経験が、ベリーボーイズの活動でも活きています。
道の駅ふくしまにいちご販売コーナーができたことで、お客様とのふれあいが実現。「『箱がかわいくて、初めて福島のいちごを食べました』という声をいただけたのはとても嬉しかったです」と水野さん。
福島市のいちごの知名度が上がり、浸透して名物になれば、冬から春にかけてりんごとさくらんぼの間も果物リレーが一年中できるようになると、水野さんは期待しています。
■みづの農園
品種:とちおとめ、ふくあやか、ゆうやけベリー(2023年9月~)
買える場所:道の駅ふくしま、個人販売、パティスリー・サワダ(ケーキに使用)、不定期でヨークベニマルやコープにも出品
住所:福島市本内字西町3-102
電話:なし
Instagram:https://www.instagram.com/mizunoman1214/
メンバー紹介⑤ 八巻農園 八巻光さん
福島市岡部で農園を営む八巻光さん。土耕でいちごを作っています。
ベリーボーイズとして色んなイベントに参加して回ることで、八巻さんの農園のいちごも色んな人に知ってもらえるようになったそう。個人で活動していた頃にはなかった良い刺激をもらっています。
コロナが流行し始めてすぐの頃には、JR福島駅の新幹線ホームまでいちごを運ぶPRイベントに参加。八巻さんは「自分のいちごが県をまたぐ機会はこれまでなかったので、新鮮な経験でした。『他県の人にも喜んでもらえるかな』とドキドキでした」と振り返ります。
今後は、省エネ&エコな農業を目指して、もっと良いいちごを作っていきたいと考えています。
■八巻農園
品種:とちおとめ
買える場所:道の駅ふくしま、椏久里珈琲(ケーキに使用)、不定期で二本松農園のイベントに出店
住所:福島市岡部字当木41-1
電話:024-534-3777
メンバー紹介⑥ 片平果樹園 片平聡さん
福島市下飯坂で果樹園を営む片平聡さん。「お客様に『おいしい』と喜んでもらいたい」と、日々果物づくりに励んでいます。
メンバーとは「いちごの会」と称した懇親会や飲み会を定期的に開催。まだ若い農家ばかりでフットワークも軽く、新しい技術にも抵抗なく対応できるので、これから福島の農業を何十年も一緒にやっていく基礎になれると、片平さんは期待しています。
メンバーで唯一、福島県の新品種いちご「ゆうやけベリー」を先行的に栽培している片平さん。今年度から栽培をスタートするメンバーのために月に一度、栽培法の研修会を開いています。より良い品質の「ゆうやけベリー」作りに、メンバーみんなで取り組んでいきたいと意気込みます。
■片平果樹園
品種:とちおとめ、ゆうやけベリー
買える場所:道の駅ふくしま、CANDY-DO(パンケーキなどに使用)
住所:福島市下飯坂字樋口10
電話:024-553-6008
消費者へメッセージ
ふくしまベリーボーイズを代表して、片平さんに今後の目標をうかがいました。
片平さん:
「ゆうやけベリー」は、今後福島県内で栽培農家が増えていく予定ですが、ただ生産するだけではなく、ゆくゆくは県外や海外進出も見据えて目標を立てていきたいです。県や市、道の駅ふくしまなどの関係機関と協力して、たくさんある課題もクリアしていきたいです。
それと同時に、お客様の反応を肌で感じられる道の駅での対面販売でのふれあいも大切にしていきたいですね。
福島のオリジナルの品種「ゆうやけベリー」の生産にも力をいれ、地元に自慢できるような美味しいいちご作りに励んでいます。ぜひ、ふくしまベリーボーイズを応援してください!