福島駅前 軽トラ市

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佐蔵農園

映像制作会社社員がはじめた農園

佐蔵農園

「創る喜び、食べる楽しさ、生きる力」の創造と、「女性による女性のための農業」をモットーに、女性に嬉しい野菜作りを行っています。InstagramやFacebook、YouTubeなどのSNSを活用し、情報発信にも力を入れています。

INTERVIEW

佐蔵農園

話を聞いた人:佐蔵農園 代表取締役 山口小百合さん

佐蔵農園は、福島市太田町の広告・映像制作会社「株式会社フォーカス」(以下、フォーカス)の新規事業として立ち上げた農業法人です。佐蔵農園の代表を務める山口さんは、広告や映像制作の仕事と佐蔵農園の業務を兼任して、市内の農園でフォーカスのスタッフさんたちと農作業を行っています。

「過疎発祥の地」による町おこしに感銘を受け、新規就農を決意

広告業から農業に参入したきっかけは2020年のこと。山口さんは広告の仕事で島根県邑南町(おうなんちょう)を訪れます。食と農に特化した町おこし「A級グルメ構想」を実践したことで観光客や移住者、定住者を多く獲得した町です。

「邑南町は、おじいちゃんおばあちゃんが多く、畑ばかりで何もない田舎。それなのに、おしゃれなレストランが田んぼの中にぽつん、ぽつんと数件あるんです。料理も器もセンス良く、とっても美味しい。お店の人に話を聞くと、近くのおばあちゃんのところで野菜作りに携わりながら、育てた野菜を使ったメニューを提供してるんだそうです」

山口さんは邑南町の取り組みに刺激を受け、コロナ禍がつづく2020年にフォーカスより出資を受けて農業法人を立ち上げ、土地を借りて新規就農を果たします。現在は福島市内で田んぼ8反分まで畑を広げています。

佐蔵農園はこの畑からスタートした

育てた野菜は「道の駅ふくしま」で販売したり、市内飲食店に卸したりするほか、市内の和テイストイタリアンレストラン「ozendate MASUZO (益蔵)」とコラボして「ジェノベーゼソース」を開発するなど、6次化にも力を入れています。

本業が広告業だからできる「売り方」を広めたい

写真付きのPOPで商品の魅力を伝えている

「私の本業は広告業。マーケティングができるので、お客さんに『刺さる』売り方を知っていることが強みです。」そう話す山口さん。
「道の駅ふくしま」で販売する佐蔵農園の野菜は連日完売だったそう!(納品している時としていない時があります)自社で制作しているパッケージを気に入って買っていくお客さんも多いそうです。

「今の日本の農業は、競合がたくさんいる中では価格競争になりがちですが、一生懸命育てた野菜を安く売る必要はないんです。地域の農家さんたちと情報交換をして、売り方を教えてあげたいです。ゆくゆくは、『野菜は安くて当たり前』と考える農家さん・消費者さんの意識改革もしていきたいです」と、山口さんは期待を込めます。

女性を第一に考えた農業を

中には珍しい品種の野菜も

山口さんのモットーは「女性を元気にしたい」というもの。必要最低限の農薬を使って、体に優しい、女性のための農業を実践しています。
育てる品目にはこだわり、特に女性に嬉しい栄養素が入っている野菜を中心に選んでいるんだそう。
例えば、秋の主力商品のさつまいもは、以下のような効果が期待できます。
・食物繊維が豊富でお通じが良くなる
・ダイエット中でも甘いものを食べられる
・ビタミンCが豊富で肌がキレイになる

「奥様が元気な方が家庭もうまくいきます。女性から地域が元気になっていってほしいですね」と山口さん。

地域を巻き込んだ農業で福エール賞を受賞

「土いじりをやってみたい」という若い女性は意外に多い

従業員が山口さんおひとりの佐蔵農園ですが、やはり農業はひとりではできません。
フォーカスのスタッフに手伝ってもらうほか、周辺農家のおじいちゃんおばあちゃん、障がい者の方、農業に興味のある若い女性たちなど、様々な人をアルバイトで雇用しています。

「農家のおじいちゃんには、YouTubeにも本にも書かれていない、その土地で長年農業をやってるからこそわかる知識を教えてもらえるので勉強になります」と山口さん。

さつまいもの収穫時期には、地元のスポーツ少年団を呼んで「芋ほり大会」を開いたり、大学生と一緒に農作業をしたりと、老若男女を問わず地域の人たちを巻き込んでいます。

そんな山口さんの活動が「農業による地方創生の実現に向けた取り組み」として評価され、佐蔵農園は福島商工会議所が令和3年に創設した「福エール賞」を受賞しました。

キツいからこそやりがいも大きい

「キツい」「汚い」「危険」。これらは農業の3Kと呼ばれるものですが、正にその通りだと山口さんは感じているそう。気候や天候に左右されやすく、農産物が育たなければ収入もゼロ。シビアな世界で、自然相手ではどうにもならないことも多いといいます。
でも、野菜が収穫時期を迎えた時や、商品が売れた時の達成感、思い通りの形になった時、そして「美味しい」と言われた時。山口さんはそうした瞬間に、「やっぱり農業っておもしろい!」とワクワクするそう。「振り返ってみると、あんな時あったね~」と、仲間と思い出話を分かち合えるのも農業の醍醐味です。

軽トラ市での山口さんイチオシは「焼き芋」!

熟成させた芋を焼き芋にすると「ねっとり」とした食感に

9月の軽トラ市では焼き芋とコラボ商品のジェノベーゼソースを販売します。
他には、えだまめのポタージュ(冷凍)、四角豆、バターナッツカボチャを出品予定です。

「9月下旬に収穫したさつまいもを焼き芋にします。私が育てている 安納芋、紅はるか、シルクスイートは熟成させてから焼くと「ねっとり」とした食感になる品種ですが、収穫したては「ほくほく」に近い食感になります。熟成したさつまいもの焼き芋は、佐蔵農園直売所(福島市太田町31-4)で12月~翌2月頃までの土日限定で販売する予定です。軽トラ市と直売所の両方で、焼き芋の食感の違いを楽しんでくださいね。」

山口さんよりメッセージ

軽トラ市では、まずはみなさんとお話をしたいです。みなさんがどういうものを求めているのかをぜひ聞かせてください。商品を買わなくてもOKですので、気軽に話しかけてください。作っている野菜への想いや、珍しい四角豆の食べ方の紹介もできます。軽トラ市でみなさんと出会えるきっかけがあると嬉しいです。

佐蔵農園(農業法人 株式会社佐蔵農園)

〒960-8068 福島県福島市太田町31-4
軽トラ市メイン商品:焼き芋、ジェノベーゼソース、えだまめのポタージュ(冷凍)、四角豆、バターナッツカボチャ
info@sakurafarm-f.com

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