話を聞いた人:株式会社ももがある 代表取締役 齋藤由芙子さん
「福島の美味しい桃を全国へ伝えたい!」
東日本大震災をきっかけに実家のある福島に戻り、福島の魅力について考えていたという齋藤さん。当時、仕事で桃農家を訪れる機会があり、そこで畑の片隅に完熟の桃が山積みになっているのを見て衝撃を受けたといいます。
果物の中でも特にデリケートな桃は出荷基準が厳しく、一番美味しいはずの完熟桃が規格外となり出荷できないという現実があります。「確実に甘くて美味しい桃が売れないなんてもったいない、何とかこの桃をいかせないだろうか?」そんな思いから試行錯誤を繰り返し誕生したのが「ももふる」でした。
「福島の魅力である美味しい桃を全国へ伝えたい!」そんな思いが、齋藤さんの起業のきっかけだったといいます。
地元の女性たちが活躍する会社
印象的な「ももがある」という社名には、2つの意味があるそうです。1つ目に福島には「桃がある」という、福島が桃の産地であることを全国に伝えたいという思い。2つ目に「桃ガール(girl)」という、かつてガール、心はガールな女性たちの会社であるという意味です。
その名の通り、メンバーはほぼ女性。子育て中のママや、退職後の趣味を満喫中の女性など、年齢も環境も様々。「ももがある」ではそんな地元の女性たちが中心となり、丁寧に手作業で商品を作っています。
食品添加物を使用せず、素材そのものの美味しさを味わえるのも「ももがある」の商品の魅力です。
福島には桃の品種が多くありますが、旬が短く収穫時期も異なるため、同時に食べる事は出来ません。「ももふる」は、半解凍すればいつでも生の果実の味わいが楽しめるので、品種ごとの香りや色、味の違いを食べ比べることができます。
1年中保存ができるので、桃のメニューに利用する飲食店なども増えています。
規格外となり廃棄されるはずだった食品を、価値ある商品に変える齋藤さん。最近では果肉だけでなく、皮や種も捨てずに利用しているそうです。
また農家さんをサポートし、福島の農業を元気にする仕組み作りにも力を入れています。
年間約30回の出店で全国へ福島の桃をPR
精力的に全国各地での催事などに出店し、全国を飛び回る齋藤さん。
年間約30回20ヶ所で商品を販売し、福島のPRに力を入れています。全国のお客様に「福島の桃は甘さが濃くて果肉がしっかりしているね」「こんなに桃の種類があるんだね」「福島を応援しているよ」と福島の桃の美味しさ知っていただき、声をかけていただくことも多く、「お客様から自分の方が元気をいただいている」と齋藤さん。
お客様からいただく応援の声が、齋藤さんの仕事のやりがいにもなっているといいます。
オンラインショップおすすめ商品
完熟桃を新鮮なまま瞬間冷凍した新感覚スイーツ「ももふる」。5種類が入った「ももふるセット」(2,400円)は、品種の違う桃が1年中楽しめるので、贈り物としても喜ばれています。 また、福島の旬の果物や採れたて野菜、いかにんじんなど郷土料理や古関裕而グッズなどを詰合せた「食べるドラマボックス~福島からのエール~」(5,400円)も人気商品です。
齋藤さんからのメッセージ
福島の美味しい果物や野菜のもつ素材の美味しさを大切にし、丁寧に手をかけた商品を揃えています。昔から伝わる「いかにんじん」や、福島の女性たちが考案した「ももピクルス」も継承しています。ぜひ福島の食文化を楽しんで下さい。
株式会社ももがある
住所 福島県福島市田沢木曾内前6-8
TEL 024-547-3888
メイン商品:ももふる、いかにんじん、ももピクルス、高田梅など