話を聞いた人:樅山果樹園 5代目 樅山和宏(もみやま かずひろ)さん。
明治から5代に渡って受け継がれてきた果樹園と家族の絆
樅山果樹園は明治30年代に創業し、福島市飯坂町で「さくらんぼ」「桃」「りんご」を生産している果樹農家です。5代目となる樅山さんは、4代目のご両親、そして奥様と4人の子ども達、繁忙期には10名ほどのパートの方々と共に農業を行っています。
樅山果樹園で育った果物は、奥様が経営されている直売所で販売されています。また、カフェスペースが併設されており、採れたてフルーツを贅沢に使ったスイーツが大人気。午前中には完売してしまうほど人気を集めています。
果樹園で働く人も、食べる人も笑顔で健康になってもらえるような果樹園を目指されています。
自然由来のこだわりの土づくり
樅山果樹園は自然由来の土づくりに力を入れており、三陸産の牡蠣殻(80種類のミネラルを含む)をくだいたものを土にまくなど、微生物の力をかりながら自然に優しい取り組みをされています。
「プロの果樹園として、飽くなき探求心を持ち、日々研究を重ね、より良い果物を作ることに努力をしています。」と穏やかながらも力強くおっしゃる姿が印象的でした。
自然が相手。当たり前は存在しない
近年の異常気象や自然災害についてどう感じているか伺ったところ「それに合わせて全力で対応。それしかないですね。」と樅山さん。
今年のさくらんぼは、花の開花期に高温が続いたなどの影響で、もともと実った数が少なかったそうです。そこに雹被害、そして収穫の際の強風と、様々な天災が重なり収穫量が例年の半分以下に。
「自然相手の仕事ですから、毎年何かしらの災害があり、思い通りにいかないことも多々ありますね。ただ、そういった自然の厳しさの中で、日々いい果物を作る努力をし、美味しい果物を作りあげることが、私にとっての果樹栽培の面白さでもあり、大きな誇りです。そして、食べてくださった方々からの『美味しかった』というお褒めの言葉が、やはり何よりも嬉しいです。」と樅山さん。
私たち消費者が美味しい果物を頂けることは決して当たり前ではないということに、改めて気付かされます。
樅山さんからのメッセージ
「福島の果物は美味しいと言っていただけるようプライドをもって栽培してきたものを、食べて頂きたいです。一度食べると忘れられない樅山果樹園の果物を、ぜひご賞味ください。」
樅山果樹園
住所:福島県福島市飯坂町平野下白山11-1
メイン商品:さくらんぼ・桃・りんご
【直売所】よつ葉のクローバーFARMERS GARDEN
住所:福島県福島市大笹生狢畑27-1
電話:024-573-2110
HP:https://www.yotuba315.com/